ウクライナの原子力発電所の状況 #122
◆ウクライナの状況に関するIAEA事務局長声明 第206号(現地時間2024年1月16日)[仮訳]
ラファエル・マリアーノ・グロッシー事務局長は、国際原子力機関(IAEA)の専門家チームが昨日、これまで立ち入りが許可されていなかったウクライナのザポリージャ原子力発電所(ZNPP)6号機の原子炉建屋への立ち入りを許可されたことを明らかにした。
先週金曜日、ZNPPはIAEAザポリージャ支援/調査ミッション(ISAMZ)に対し、6号機の原子炉建屋への立ち入りを許可せず、その代わりに1週間以内の立ち入りを提案していたが、昨日許可された。グロッシー事務局長は、「前向きな動き」と評価している。
原子炉建屋内で、チームは原子炉の主要コンポーネントを視察し、原子炉が冷温停止状態にあることを確認した。チームが原子炉建屋内に滞在している間、運転員は使用済燃料プールの冷却ポンプのトレイン切替えを実施した。
昨日、6号機の他のエリアへの巡回中、チームは同機のタービン建屋に立ち寄ったが、一部区域への立ち入りは再び拒否された。ISAMZチームは昨年の10月18日以来、各号機のタービン建屋のあらゆる部分への立ち入りができなくなっている。
チームはまた、以前発見したホウ酸の堆積状況を再び評価するため、6号機の安全システム室を訪問し、3部屋にあるホウ酸の堆積物の状態を確認。6号機の緊急時ディーゼル発電機も視察した。
※日本原子力産業協会は、ウクライナの原子力発電所及び都市名等の名称については、ウクライナ語および表記・発音に基づく以下の表記を使用します。
フメルニツキー、リウネ、南ウクライナ、ザポリージャ、チョルノービリ(チェルノブイリ)、
キーウ(キエフ)、ハリキウ(ハリコフ)
※ロシア軍によるチョルノービリ原子力発電所の占拠期間:2022年2月24日~2022年3月31日
ロシア軍によるザポリージャ原子力発電所の占拠期間:2022年3月4日~
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