ウクライナの原子力発電所の状況 #15
◆ウクライナの状況に関するIAEA事務局長声明 第90号 (現地時間2022年8月10日)[一部仮訳]
ラファエル・マリアーノ・グロッシー事務局長は本日、ウクライナのザポリージャ原子力発電所(ZNPP)の原子力安全・セキュリティの状況、およびIAEAの専門家ミッションの早期派遣に向けた取組について、木曜日(8/11)に国連安全保障理事会に説明すると発表した。
これとは別にウクライナからIAEAへの本日付報告によると、近隣の火力発電所からZNPPへの電力系統が復旧し、必要であれば運用可能な状態となった。
これは、ウクライナの規制当局がIAEAに、原子力発電所の外部電力の利用が引き続き限定的であると報告した翌日のことであり、グロッシー事務局長は「前向きな進展」と評価した。IAEAは、金曜日の砲撃で発電所の外部電源システムが損傷したと発表していた。復旧したバックアップの送電系統以外にも、ZNPPでは合計4つの送電系統のうち1系統が運用中である。
◆ウクライナのザポリッジャ原子力発電所における原子力安全及び核セキュリティの促進に向けたIAEAの取組を支持するG7外相声明(8月10日、日本時間)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000901.html
※日本原子力産業協会は、ウクライナの原子力発電所及び都市名等の名称については、ウクライナ語および表記・発音に基づく以下の表記を使用します。
フメルニツキー、リウネ、南ウクライナ、ザポリージャ、チョルノービリ(チェルノブイリ)、
キーウ(キエフ)、ハリキウ(ハリコフ)
※ロシア軍によるチョルノービリ原子力発電所の占拠期間:2022年2月24日~2022年3月31日
ロシア軍によるザポリージャ原子力発電所の占拠期間:2022年3月4日~
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