クルスク原子力発電所に関するIAEA事務局長声明
◆クルスク原子力発電所に関するIAEA事務局長声明(現地時間2024年8月26日)[仮訳]
ラファエル・マリアーノ・グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長は本日、以下の声明を発表した。
深刻な状況を踏まえ、私は現在、ロシアのクルスク原子力発電所(KNPP)に派遣予定のIAEAの調査団を率いている。
IAEAにとって、すべての原子力発電所の安全とセキュリティは、最大の関心事である。
KNPP周辺で軍事活動の活発化が確認されて以来、IAEAはKNPPに関する現地の動向を特に注意深く見守ってきた。IAEAに対して原子力の平和利用の実現という使命を果たすよう要請があった場合、私たちが実際に現場にいることが重要だ。
同様に、国際社会が原子力施設の安全性とセキュリティに関する独立した評価を必要とする場合も、私たちが現場にいることが重要だ。IAEAが情報を検証する唯一の方法は、何が起こっているかを独自に評価できる機会を得ることだ。
原子力施設の安全とセキュリティはいかなる状況下においても危険にさらされてはならないことを改めて強調しておく。状況は変化し続けているため、明日私がKNPPに到着した時に、現状を直接確認し、KNPP の原子力安全とセキュリティを評価するために今後の活動で何が必要かを協議することが極めて重要だ。
紛争中の原子力安全およびセキュリティを確保するために不可欠な7つの柱と、ザポリージャ原子力発電所(ZNPP)保護のために制定されたが、あらゆる原子力発電所に適用される5つの具体的原則を尊重することが不可欠である。
※日本原子力産業協会は、ウクライナの原子力発電所及び都市名等の名称については、ウクライナ語および表記・発音に基づく以下の表記を使用します。
フメルニツキー、リウネ、南ウクライナ、ザポリージャ、チョルノービリ(チェルノブイリ)、
キーウ(キエフ)、ハリキウ(ハリコフ)
※ロシア軍によるチョルノービリ原子力発電所の占拠期間:2022年2月24日~2022年3月31日
ロシア軍によるザポリージャ原子力発電所の占拠期間:2022年3月4日~
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