第15回日台原子力安全セミナー
平成12年10月25日 (社)日本原子力産業会議
近年、原子力発電開発の進展に伴い、原子力の安全確保は国際協力の重要なテーマの1つとなり、わが国においては特に近隣諸国・地域と協調して安全の確保に努めることが必要との認識から、さまざまな形でこの分野における協力が図られている。
このなかで、当会議は関係機関の協力を得て、台湾との間で原子力安全に係る情報・意見の交換、ならびに双方の原子力関係者の交流を図るため、昭和61年 (1986年) より、「日台原子力安全セミナー」を開催し、双方の関心あるテーマについて、論文発表と討論による交流を行っている。
本セミナーは、日台間の原子力安全分野における数少ない情報交換の場であり、毎年開催場所を日本と台湾で交互に替えて実施している。双方の専門家どうしの協力も本セミナーでの交流を契機として、年々盛んになってきている。
本年は第15回セミナーを12月12日(火)、13日(水) の2日間、台北で開催することとし、当会議内に第15回日台原子力安全セミナー準備委員会 (準備委員長:石原實 北陸電力(株) 副社長) を設置し、台湾側と協議しながら準備を進めた結果、セミナー参加者とともに台湾の原子力関係施設を視察する代表団を派遣することになり、下記の通り参加の案内を行っている。
記
1.派遣期間: | 平成12年12月10日(日) 〜12月16日(土)の7日間 |
(セミナー) | 12月12日(火) 〜13日(水) |
(施設訪問等) | 12月11日(月)、12月14日(木)〜15日(金) |
2.参加費: | 230,000円/人 (日台往復航空運賃、現地宿泊代は含まれません) 参加費の内訳 (共通経費) : セミナー参加費、日台合同歓迎レセプション参加費、答礼宴費、空港・会場等送迎および施設視察に伴なう現地移動交通費(バス、航空機)、国内および現地団員会合費、団員ハンドブック・メンバーリスト・報告書作成費等 (消費税を含みます) |
3.視察先: | 第2 (国聖) 原子力発電所 (BWR)、第4 (龍門) 原子力発電所 (ABWR) 建設予定地、花蓮地震研究所 |
4.申込締切り: | 平成12年11月24日(金) |
5.お問合せ: | (社)日本原子力産業会議 政策企画本部 TEL:03−3508−7927 |
[セミナー (仮) プログラム]
12月12日 (火)
開会セッション
開会挨拶
- 台湾側代表挨拶
- 日本側団長挨拶 北陸電力 (株) 副社長 石原 實
- 台湾側貴賓挨拶
- 日本側貴賓挨拶
特別講演
- 「第4原子力発電所建設をめぐる新政府の動向」 (仮題)
- 「日本における原子力開発の現状と今後の展望」北陸電力 (株) 副社長 石原 實
セッション1 「原子力発電所の建設、保修、安全管理」
「柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の運転と故障の経験」 |
: | 東京電力 (株) 原子力管理部発電グループ |
「原子力発電所の高経年化への取組みと電機設備の現状」 |
鈴木 俊一: | 日本原子力発電 (株) 発電管理室設備管理グループ課長 |
「原子力発電所運転停止期間の短縮と運転実績改良での経験」 |
鈴木 直浩: | 中部電力 (株) 原子力管理部副長 |
「日本におけるBWR燃料の利用と最新開発状況」 |
中野 浩之: | 北陸電力 (株) 原子力部原燃サイクルチーム統括 |
「BWRプラントの建設技術最新動向」 |
森 浩也: | (株) 東芝 電力システム社原子力事業部磯子エンジニアリングセンター原子力プラント設計部 計画プラント総合計画担当主査 |
「ABWRの建設保守」 |
篠原 薫: | (株) 日立製作所 電力・電機グループ原子力次行部サービスプロジェクト部プロジェクトグループ 主任技師 |
「PWRプラント機器の検査技術について」 |
谷岡 修二: | 三菱重工業 (株) 神戸造船所品質保証部主席技師 |
「原子力発電所運転停止の状況」 |
: | 原子能委員会原子力管理部 |
「第4(龍門)原子力発電所の建設期間における規制活動」 |
: | 原子能委員会原子力管理部 |
「RELAPA5-30を用いた冷却材喪失事故の許認可コード開発」 |
: | 台湾電力公司 |
「第4(龍門)原子力発電所の保修と安全管理に関する設計上の考慮」 |
: | 台湾電力公司原子力技術部 |
日台合同歓迎レセプション
12月13日 (水)
セッション2 「使用済燃料及び放射性廃棄物の管理、規制」
「原子力発電所における低レベル放射性固体廃棄物の処理処分」 |
山田 基幸: | 関西電力 (株) 原子力事業本部原子力環境技術グループマネージャー |
「日本における使用済燃料貯蔵の経験と管理方法」 |
田村 真悠: | 中国電力 (株) 原子力管理部原子燃料担当マネージャー(部長) |
「台湾における放射性廃棄物の管理状況」 |
: | 原子能委員会核燃料サイクル・放射性廃棄物管理局 |
「核能研究所における放射性廃棄物の処分技術開発」 |
: | 核能研究所化学工程部 |
「原子力発電所より発生した低レベル放射性廃棄物のプラズマ溶融ガラス個化処理技術研究」 |
: | 核能研究所物理部 |
「台湾電力公司放射性廃棄物減容センターの焼却炉改善評価」 |
: | 台湾電力公司バックエンド技術部/核能研究所 |
セッション3 「放射線の安全管理とパブリック・アクセプタンスおよび人材育成」
「日本における非破壊検査従事作業員の被曝線量抑制措置とその効果」 |
大藤 芳久: | 日揮 (株) プロジェクト業務本部品質・安全・環境監理部放射線管理チームマネージャー |
「JCO事故による公衆と作業者の線量評価」 |
山本 克宗: | 日本原子力研究所保健物理部部長 |
「原子力発電に対する市民の意識について」 |
渡辺 揺: | (財) 原子力発電技術機構安全情報研究センター副所長 |
「モンテカルロ計算法によるファトムを用いた体外光子照射防護量の計算」 |
: | 核能研究所保健物理部 |
「台湾における集団被曝線量評価」 |
: | 放射線モニタリングセンター |
「放射線管理組織と放射線安全管理者等の規制のお設立」 |
: | 原子能委員会放射線防護部 |
「台湾における原子力開発従事者等の人材育成の現状と今後の対応」 |
: | 清華大学 |
発表件数: (特別講演を除く) | 日本:12編 (予定) 台湾:12編 (予定) |
発表時間: | 1論文 (発表20分、質疑応答5分) |
使用言語: | 開会セッション−日中同時通訳 技術セッション−英語 質疑応答−日中逐次通訳 |
以 上
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