次期科学技術イノベーション総合戦略に新たなエネルギー基本計画の方向性
政府の総合科学技術イノベーション会議は5月28日、「科学技術イノベーション総合戦略2015」の素案を公表した。(1)大変革時代における未来の産業創造・社会変革に向けた挑戦(2)「地方創生」に資する科学技術イノベーションの推進(3)2020年オリンピックの機会を活用した科学技術イノベーションの推進(4)イノベーションの連鎖を生み出す環境の整備(5)経済・社会的課題の解決に向けた対応――が重点。
エネルギー分野については、「クリーンで経済的なエネルギーシステムの実現」をうたい、新たなエネルギー基本計画の方向性に沿って、「将来のエネルギーシステムを俯瞰しシステム全体を最適化することが求められる」ことが掲げられ、低コストでの再生可能エネルギー導入の最大化、化石資源を中心としたエネルギー利用の高効率化、新規制基準への適合が確認された原子力発電の利用、徹底した省エネルギーの推進に取り組むなどと述べている。また、原子力に係る科学技術イノベーションも本計画に沿って取り組むものとしている。