G7サミット、「世界中で高水準の原子力安全」盛り込む首脳宣言
G7サミット(ドイツ・エルマウ)が8日、首脳宣言を発出し2日間の日程を終えた。日本からは安倍晋三首相が出席し、ドイツ、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、EUの首脳陣に、日本のエネルギーミックスや、年末のCOP21に向け温室効果ガスの排出削減目標に関する考え方を説明するなどした。
首脳宣言では、世界中で高水準の原子力安全を達成および維持することや、チェルノブイリ事故のサイトを安定させ、環境面においても安全なものにするよう、チェルノブイリ・シェルター事業を成功裏に完了させることが盛り込まれた。
また、先般開かれたNPT運用検討会議については、最終文書に関するコンセンサスが得られなかったことを「極めて遺憾」とした上で、引き続き、「核不拡散体制の礎石」として、NPTの掲げる「核軍縮」、「核不拡散」、「原子力平和利用」の3本柱にコミットしていくことを再確認した。
気候変動については、世界全体の温室効果ガス排出削減目標に向けた共通のビジョンとして、「2050年までに2010年比で40~70%の幅の上方の削減」とすることが掲げられた。