浜岡3号、新規制基準適合性審査を申請
中部電力は6月16日、浜岡原子力発電所3号機の新規制基準に係る適合性審査を原子力規制委員会に申請した。これで、2013年7月の新規制基準施行後、適合性審査の申請されたプラントは計11社25基となった。浜岡4号機は現在審査中。
2014年2月に、同社が浜岡4号機の新規制基準適合性審査を申請した際は、原子炉設置変更許可、工事計画認可、保安規定変更許可を一括して提出しているが、今回の3号機では、準備が整った原子炉設置変更許可のみの申請となった。
中部電力では、政府・中央防災会議による南海トラフ巨大地震モデルに基づき、浜岡原子力発電所の地震・津波対策の強化を図ってきており、防波壁の18メートルから22メートルへのかさ上げ、2000ガルの地震動を設定した配管補強などを実施している。また、重大事故に対する訓練も充実化に努めており、重機操作や通報連絡などの個別訓練の実施回数は2014年度で約700回にも及んでいる。
なお、浜岡5号機では、2011年に発生した主復水器細管損傷により海水が混入した設備の点検および健全性評価を進めており、新規制基準への対応については検討中となっている。