規制委、事業者の防災訓練に3段階評価
原子力規制委員会は6月15日、2014年度に電力各社が実施した原子力事業者防災訓練の報告会を開催し、情報共有・通報体制、訓練シナリオの難度、改善の努力などの観点から、13の指標ごとにA、B、Cの3段階評価を行った。
厳しいシナリオに取り組んでいた事例では、東京電力柏崎刈羽原子力発電所で4プラントが原子力災害対策特別措置法15条通報(原子力緊急事態宣言発出に相当)の事態に至ることを想定した訓練があり、また、他社の訓練に学ぶ良好事例では、中国電力島根原子力発電所が原子力安全推進協会を含め多くの事業者との相互協力を行った実績が認められ、いずれの発電所も関連の評価指標でA評価となった。
今回実施した訓練に関する初めての評価は試行的なもので、規制委員会では、評価指標の実効性を確認した上で、今後も継続していくこととしている。