住友ゴム工業、SPring-8など利用し高性能タイヤ開発へ
住友ゴム工業は7月6日、グリップ性能、低燃費、耐摩耗性を同時に向上させた高性能タイヤを実現する新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を2015年中にも完成させると発表した。開発に際しては、大型放射光施設「SPring-8」でゴムの構造解析を、大強度陽子加速器施設「J-PARC」で運動解析を行うことで、材料中の原子、分子の動きを把握し、スーパーコンピューター「京」でゴムモデルをリアルにシミュレーションすることにより、これまで見ることのできなかったゴム中の分子レベルのミクロな破壊現象からマクロな摩耗現象を可視化する。
同社はこれまでも、ダンロップ低燃費タイヤ「エナセーブ NEXT」など、性能向上を実現した数々のタイヤを商品化してきた。今回の「ADVANCED 4D NANO DESIGN」は今秋の東京モーターショーで発表し、2016年以降に実際の商品に採用していくとしている。