川内1号機フル稼働を受け、電力需給見通しを見直し

2015年9月1日

 資源エネルギー庁は8月31日、九州電力川内原子力発電所1号機が同日、定格熱出力一定運転を開始したのを踏まえ、9月の電力需給見通しの見直しを行った。
 4月に総合資源エネルギー調査会が取りまとめた今夏の電力需給検証で、九州電力管内は、節電の定着や太陽光などの再生可能エネルギー導入による効果を見込んでも、他電力からの融通なしでは、9月の予備率がマイナス1.5%となる見込みだったが、川内1号機の再稼働により、単独で予備率6.7%を確保できる見通しとなった。今回試算によると、9月の同社管内供給力は、当初見通しの1,532万kW(他電力からの融通含め)から、1,586万kWとなっている。
 川内1号機は、8月11日に原子炉起動後、14日に発電を再開し、徐々に出力を上昇させて31日に定格熱出力一定運転に到達した。31日までの発電時間は423時間、発電電力量は267,183MWhとなっている。