モスクワに日露循環器病画像診断トレーニングセンター設立 東芝メディ他

2015年9月8日

 Medical Excellence JAPAN(MEJ)と東芝メディカルシステムズは9月8日、モスクワ第一医科大学およびモスクワ循環器センターと共同で、日露循環器病画像診断トレーニングセンターをモスクワに設立し、現地で開所式を行った。
 同センターには、東芝メディカルシステムズが640スライスエリアディテクタCT(Aquilion ONE)やX線アンギオグラフィ(Infinix CF-i)など、循環器疾患の早期診断・治療に必要な日本の最新医用画像診断機器を提供し、MEJが日本の医師の派遣支援を行う。モスクワ第一医科大学とモスクワ循環器センターは、施設やスタッフを提供して研修を実施する。
 同センターは、経済産業省の「2013年度医療国際展開加速化促進事業」の1つである「日露循環器病画像診断トレーニングセンター設立プロジェクト」として、MEJおよび東芝メディカルシステムズが2014年10月に基本合意をロシア側と締結し、2015年1月に契約を調印し、準備を進めてきたもの。
 2013年におけるロシア国民の平均寿命は男性63歳、女性75歳であり、虚血性心疾患や脳血管疾患などの循環器系疾患が61.9%と最大死因となっている。日本の最新の医療機器を用いて、ロシアの医師に対してトレーニングを実施し、ロシアにおける循環器系疾患による死亡率低減に貢献していくとしている。

モスクワ循環器センターⓒ東芝メディカルシステムズ

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モスクワ第一医科大学ⓒ東芝メディカルシステムズ