東京電力 福島第一廃炉で仏CEAと情報交換協定
増田尚宏東京電力福島第一廃炉推進カンパニープレジデント兼廃炉・汚染水対策最高責任者(CDO)とC.ベアール仏CEA(原子力・代替エネルギー庁)原子力開発局長は9月23日、廃止措置サイトの運営管理および技術的課題に関する情報交換協定をCEAサクレー原子力開発本部で締結した。両者はこれまでにも、2014年11月の増田CDOのマルクール原子力施設等への訪問や、2015年6月のL.ピケティCEA廃止措置本部長の福島第一発電所訪問などを通じて、協力関係を深めてきた。
増田CDOは、「フランスCEAからは、高線量下における廃止措置や廃棄物処理などにおける技術開発から現場適用に至るまでの協力企業と一体となった運営管理についての貴重な経験をしっかり学んでいきたい」との考えを示した。ベアール局長は、「福島第一原子力発電所の様々な廃止措置の取り組みを通じて多くを学びながらその経験を共有したい」との期待を述べている。