核融合研が火災事故で最終報告、28日より作業再開

2015年9月28日

 核融合科学研究所は9月24日、8月4日に大型ヘリカル実験棟で発生した火災事故(1名死亡、1名負傷)について、作業再開に向けた最終報告を取りまとめるとともに地元自治体に提出した。同所では、最終報告に示された方針に従い9月28日より、安全確認を行いながら順次作業を再開することとしている。
 今回の最終報告は、8月に中間報告で取りまとめた再発防止対策に加え、火災発生時の対応として、現場での人命最優先の徹底、危機管理指揮本部の設置について述べるとともに、今後の作業再開は、(1)火気を使用しない作業、(2)可燃物が近傍にない溶接作業、(3)火災現場での作業――の3段階に分け、安全講習や地元説明などを行いながら進めることとしている。