福島第一、サブドレン他水処理施設で28日までに5回排水

SHASUIHEKI

        ⓒ東京電力

 東京電力は10月1日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を公表した。
 9月14日から排水を開始したサブドレン(井戸)他水処理施設では、9月3日よりくみ上げを開始した地下水も含め、28日までに5回、累計で4,025立方メートル排水された。くみ上げた地下水は、専用の設備で浄化し、水質が運用目標未満であることを同社および第三者機関で確認した上で排水しており、今後も運用管理目標を遵守し、港湾内の水質改善・海洋汚染の防止に努めていくこととしている。
 また、1~4号機を取り囲む陸側遮水壁は、先行して凍結する山側3辺の施工が9月15日に完了し凍結の準備工事が整った。海側遮水壁は、同22日に汚染された鋼管矢板の打設が完了しており(=写真)、今後、10月末の閉合作業完了に向け止水性向上のための継手処理を実施し、海側遮水壁内の埋立を行うこととなっている。
 1号機使用済み燃料取り出しに向けて、7月より開始した建屋カバー屋根パネル取外しは、9月末時点で6枚中5枚まで完了しており、ダストモニタおよびモニタリングポストに有意な変動は確認されていない。6枚目は10月5日頃に取外される予定だ。