日本とイラン原子力安全などで協力 JCPOA採択日迎え外務省談話
外務省は10月19日、イランの核問題に関する包括的共同行動計画(JCPOA)が日本時間の18日に「採択日」を迎えたことについて、国際不拡散体制の強化と中東地域の安定のため、同計画の着実な履行は不可欠であるとして、引き続き国際社会と緊密に連携しながら、同計画の履行プロセスを支援するとの談話を発表した。その一環として岸田外相がイラン訪問中の12日に発出された日・イラン共同ステートメント(原産新聞10月14日付既報)のとおり、日本がイラン側による一部の措置の履行が確認される「実施日」以降、原子力安全などの分野で協力するとともに、一連の安保理決議を履行するために日本が講じている対イラン措置について、「実施日」以降必要な措置に向けて調整を行っていくとした。
JCPOAの「採択日」は、JCPOA参加者がJCPOA履行のため必要な準備を開始する日であり、イランは「実施日」に追加議定書の暫定適用を行うことをIAEAに通告し、米国とEUは、核関連の独自制裁を停止し終了するための準備を開始する。IAEAがイランによる一部の措置の履行を検認する「実施日」には、米国は核関連制裁を停止し、EUは一部制裁を終了する。