愛媛県・中村知事、伊方発電所再稼働に関し町長より容認の意向受ける
愛媛県の中村時広知事は10月22日、四国電力伊方発電所3号機の再稼働に関し、山下和彦・伊方町長より容認の意向を受けて、「安全性や必要性を含む国の考え方」、「四国電力の取組姿勢」、「地元の理解」の3条件を十分にそしゃくした上で、県として最終判断を下すとのコメントを発表した。
知事は、これに先立つ21日、四国電力伊方発電所視察と伊方町長との面談を終えて県庁を訪れた林幹雄経済産業大臣と会談を行っており、県独自の「アディショナル」として電力に求めていた「さらなる揺れ対策」など、安全対策の取組状況について、林大臣より「進んでいることを実感した」との評価を受けたとしている。
今回、伊方町長からの報告について、中村知事は、「賛否両論ある中、熟考され悩みぬいた上で重い決断をされたもの」と、地元の判断として尊重する考えを示している。
知事は、10月9日の県議会9月定例会の終了時、同月15日の林大臣訪問後の取材で、伊方3号機の再稼働について、国の方針、電力会社の姿勢、地元の理解の3つを総合的に勘案した上で、最終判断を下し、その結論に至った経緯を明確に説明していく考えを繰り返し述べている。