2014年度エネルギー需給実績、燃料転換進みCO2排出量が5年ぶりに減少
資源エネルギー庁は11月10日、2014年度のエネルギー需給実績(速報)を発表した。
それによると、最終エネルギー消費は、前年度比2.7%減で、震災後の省エネの進展などにより、4年連続の減少となった。部門別には、企業・事業所他部門が同2.1%減、家庭部門が同4.1%減、運輸部門が同3.3%減で、冷夏・暖冬の影響で家庭部門が最大の下げ幅となった。
一次国内エネルギー供給は、前年度比3.8%減で、その内訳は、原子力発電所の全基停止により原子力の比率はゼロ、石油は41.3%で前年度比1.4ポイント減、石炭は25.3%で同微増、天然ガスは25.3%で同1.1ポイント増などとなっている。2005年度と比較すると、石油は21.9%減となっている一方で、天然ガスは50.4%増と、燃料転換が進んでいるほか、再生可能・未活用エネルギーも39.3%増と躍進している。
また、2014年度のエネルギー起源CO2排出量は、震災後の原子力発電停止の影響を受け、4年連続で増加してきたが、燃料転換や省エネの進展などにより、前年度比3.6%減となった。