東芝、山形大より次世代型重粒子線がん治療装置を受注
東芝は11月10日、山形大学附属病院向けの次世代型重粒子線がん治療装置を受注したと発表した。
今回受注したシステムは、固定ポート式と360度自由な角度から照射が可能な回転ガントリー式の2つの治療室より構成され、治療開始は2019年10月を予定している。東芝では、放射線医学総合研究所、神奈川県立がんセンターに続く今回の重粒子線照射システム受注について、最新技術を駆使し、山形大の求める省エネ、省スペース・小型化、イージーオペレーション(運転・管理の容易化)、廃棄物低減に応えた「世界最高性能かつ国際展開を視野に入れた装置」だとしている。
山形大によると、今回同学が整備する装置について、「これまで重粒子線がん治療の空白地域だった東北地域で初めての画期的なもの」としており、今後、病院間TV会議システムの活用など、ITネットワークの構築を通じた重粒子線治療の普及に期待をかけている。