2015年、世界の年平均気温は史上最高に
2015年の世界の年平均気温は、これまでで最も高くなる見通しだ。12月21日に気象庁が発表した速報によると、2015年の世界の年平均気温偏差(1981~2010年の30年平均値を基準値とし、平均気温から基準値を差し引いた値)は+0.40度Cで、これまでの2014年の+0.27度Cを更新し、統計を開始した1891年以降で最も高い値となる見込み。世界の年平均気温は、100年当たり0.71度Cの割合で上昇しており、特に、1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっている。
また、2015年の日本の年平均気温の年平均気温偏差は+0.63度Cで、統計を開始した
1898年以降では4番目に高い値となる見込みで、100年当たり1.16度Cの割合で上昇しており、1990年代以降、高温となる年が多くなっている。こうした世界的に高温となる年が頻出している要因は地球温暖化の影響もあるが、特に、2015年の年平均気温が高くなった要因の一つとして、2014年夏から続いていたエルニーニョ現象が春以降さらに発達したことが考えられるとしている。