NPDI参加12か国、北朝鮮の核実験を非難する共同声明発出
軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)は1月12日、北朝鮮が1月6日に行った核実験を非難する共同声明を発出した。NPDIには、オーストラリア、カナダ、チリ、ドイツ、日本、メキシコ、オランダ、ナイジェリア、フィリピン、ポーランド、トルコ、アラブ首長国連邦の12か国が参加している。
同声明では、北朝鮮が核実験を行ったことは関連国連安保理決議や六者会合共同声明に対する明確な違反であり、核兵器不拡散条約(NPT)を中心とする国際的な軍縮・不拡散体制に対する重大な挑戦であると北朝鮮を強く非難。今回の核実験は北東アジアおよび国際社会の平和と安全を著しく損なうものであるとして、これまでと同様に北朝鮮に対して核実験や弾道ミサイル発射などを含めた更なる挑発行動を自制することを強く求めた。また、関連国連安保理決議の下での義務および六者会合共同声明の下でのコミットメントを完全に遵守すること、国際原子力機関(IAEA)保障措置およびNPTの遵守に復帰すること、全ての核・ミサイル計画を完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄すること、そして全ての核関連活動を直ちに停止することも要請した。
岸田文雄外相は13日の会見で、同声明は日本がオーストラリアとともに主導して発出したものであり、軍縮・不拡散に関する地域横断的なグループであるNPDIが非難の声明を発出したことは意義深く、日本として引き続き関係国と連携して「核兵器のない世界」の実現に向けて取り組んでいくと述べた。