NEC、広島がん高精度放射線治療センターに患者データを一元管理する電子カルテ導入
日本電気は1月22日、広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)に、周辺の4基幹病院との共同利用により患者の診療データを共有する「SaaS型電子カルテサービス」を、昨秋より開始したと発表した。
2015年10月に開所したHIPRACは、強度変調放射線治療など、高精度の放射線治療を施す通院型施設で、4基幹病院(広島大学病院、県立広島病院、広島市民病院、広島赤十字・原爆病院)の部位別診療科との連携体制をとるネットワーク型がんセンターだ。
日本電気によると、既存の医療機関で検査・診断が行われている患者をHIPRACで治療した際、治療後のフォローアップは紹介元の病院が行うため、HIPRACと元の医療機関とで患者の治療情報を共有する必要があることから、「SaaS型電子カルテサービス」を導入し、患者データを一元的に管理することにより、重複検査を防ぐなど、診療の質向上を図るものとしている。