ダボス会議 内堀福島県知事が復興について講演

2016年1月25日

 ビジネス界、政界、学界などのリーダーが連携して世界情勢の改善に取り組む「世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)」が20日から23日までスイスのダボスで開催された。
 内堀雅雄福島県知事は22日の「福島再建/世界への教訓」のセッションに出席し、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故で失われたコミュニティの再生に向けた技術面や社会面における取り組みについて講演した。内堀知事は、福島の子どもたちは世界の中の日本や福島について肌で感じられるようになってきているとして、「自分は将来世の中の役に立つ人間になりたい、世界に恩返しをしたいという気持ちでキャリアを決めていく子どもたちに文化やスポーツ、学術など世界の様々な人々と触れ合える沢山の機会を作っていきたい」と力を込めた。福島県知事として同会議に招かれるのは異例のことで、内堀知事はダボス出発前の会見で「震災から丸5年を迎えようとする福島県の知事として、福島の現状と課題、そして未来に向けた復興の取組を積極的に発信していきたい」と語っていた。
 また、同会議に合わせ福島の日本酒をはじめとする日本の食や文化を紹介するイベントも開催された。