関西電力高浜3号が原子炉起動、新規制基準をクリアし4年ぶりの再開へ
関西電力の高浜3号機が1月29日17時、原子炉を起動した。同機は2015年2月、4号機とともに、原子力規制委員会より新規制基準適合性審査に係る原子炉設置変更許可を取得後、立地地域の同意を経て、12月に燃料装荷作業を行い、再開に向けて準備を進めていた。
今後、高浜3号機では、諸試験を実施し、2月1日に定期検査の最終段階となる調整運転に入り、2月下旬にも規制委員会による総合負荷性能検査を経て本格運転に復帰する運びだ。同機の再稼働は、2012年2月に停止して以来、4年ぶりで、新規制基準適合性審査をクリアしたプラントの再稼働としては、九州電力川内1、2号機に続き3基目となる。
高浜3号機の原子炉起動について、関西電力の八木誠社長は、「再稼働の工程の中でも重要なステップの一つ」と受け止め、協力会社との連携のもと、安全を最優先に再稼働への工程を慎重に進めていくとのコメントを発表した。
高浜3、4号機については2015年12月、福井地方裁判所において、4月に出された運転差止仮処分命令を取り消す決定がなされている。