長崎大、広島大、福島県立医大の施設が放射線災害医療に関する共同研究拠点に認定
学術研究の発展に役立つ大学施設を利用し、全国的な共同研究体制を整備する文部科学省の取組「共同利用・共同研究拠点」で、長崎大学、広島大学、福島県立医科大学の3学が有する研究施設が、ネットワーク型「放射線災害・医科学研究拠点」として認定されたことが1月28日までに明らかになった。このほど拠点として認定されたのは、長崎大学原爆後障害医療研究所、広島大学原爆放射線医科学研究所、福島県立医科大学ふくしま国際医療科学センターで、半世紀にわたる原爆医療の知見を蓄積してきた広島大学と長崎大学、原子力災害に見舞われた福島の復興に取り組む福島県立医科大学の3学がネットワークを形成し、放射線災害に関する先端的かつ学際融合的な共同研究を推進する。
長崎大学では、今回の拠点認定のねらいとして、同学原爆後障害医療研究所が独自に取り組んでいる研究の成果を基礎として、他大学と連携し福島復興に資する学術を特段に推進していくことをあげている。
「共同利用・共同研究拠点」は2015年度当初時点で、およそ100拠点が認定を受けており、複数の大学施設が連携するネットワーク型では、海洋生物、計算機・情報処理、物質・デバイスに関する分野で3拠点が認定されている。