浜岡1、2号機の廃止措置、第2段階へ

2016年2月5日

 中部電力は2月3日、2009年1月に運転を終了している浜岡原子力発電所1、2号機の廃止措置を第2段階に移行したと発表した。移行にあたっては原子力規制委員会より同日、「浜岡原子力発電所1号原子炉及び2号原子炉廃止措置計画」の変更申請および廃止措置の進捗に伴う原子炉施設保安規定の変更申請について認可を受けている。現在は両機とも炉心から使用済み燃料が取り出されており、所内5号機の使用済み燃料貯蔵施設で保管されている。
 浜岡原子力発電所1、2号機の廃止措置は、廃止措置期間全体を第1段階「解体工事準備期間」から第4段階「建屋等解体撤去期間」までの4段階に区分しており、第2段階の完了は2022年を目途としている。廃止措置全体の終了は2036年となる。
 廃止措置の第2段階では、排気筒、タービン本体、主復水器、給復水系機器、ほう酸注入系機器、主蒸気配管等の原子炉領域を除く原子炉領域周辺設備の解体に着手するとともに、引き続き原子炉圧力容器等の除染および汚染状況調査を実施していく。発生する解体物はできるだけリサイクルし、放射性廃棄物となるものは処分方法が決まるまで1、2号機建屋内等に安全に保管する。