合同就職説明会「原子力産業セミナー」が東京で開催、20日には大阪でも

2016年3月15日

 原子力関係の合同就職説明会「原子力産業セミナー」(原産協会他主催)が3月13日、都内のイベントスペースで行われ、31社が出展した企業ブースには、188名の学生たちが訪れ、資料を手にしながら熱心に説明を聞いて回る姿や、会場内に設けられたコミュニケーションエリアでは、学生同士が感想を述べ合う光景も見られた(=写真上)。20日には大阪でも開催される。SEMINAR2(R1)
 東京会場では、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、電源開発、日本原子力発電の電力6社や、東芝、日立製作所、三菱重工業の大手3メーカーなど、民間企業の他、原子力規制庁、原子力発電環境整備機構も出展し多くの学生たちをブースに集めていた。
SEMINAR1(R1) 福島第一原子力発電所事故を機に本セミナーへの参加学生数は激減したが、原子力規制委員会が発足した2012年度から連続して出展している原子力規制庁では、「様々な技術、知識を有する人材が必要」と訴えかけ、人事担当者の他、実際に業務に携わる職員が交互に説明に立つなど、採用に意欲的だった(=写真下)。また、放射性廃棄物処分の理解促進に向けた出張講義など、若年層との対話活動に力を入れている原子力発電環境整備機構は、2006年度の初開催から連続出展しており、今回もブースに集まった多くの学生たちに処分事業に関して丁寧に説明していた。
 プラントメーカーでは、原子力発電所の新増設が国内で滞っている一方、途上国を中心に進展する世界の原子力発電開発の見通しを図示しながら、「原子力は地球温暖化対策とエネルギー安定供給に貢献」と強調し、学生たちを喚起している企業もあった。