規制委、IRRSミッション対応で来年度初めにも「制度改正審議室」設置

2016年3月16日

 原子力規制委員会は3月16日、国際的レビューのため1月に受け入れたIAEAの総合規制評価サービス(IRRS)ミッションの指摘を踏まえ、「検査と執行」、「放射線源規制・放射線防護」、「人材育成・確保」の3つの課題について、2016年度早々にも「制度改正審議室」を設置し特別な体制で検討を進めることとした。
 IRRSミッションチームは1月11~22日に、規制委員会他、関係行政機関、原子力事業者からのヒアリングや現地視察などを実施した上で、規制委の独立性・透明性を評価する一方、職員の力量向上、検査の実効性担保に関する勧告・助言などを含む暫定的な見解を発表した。最終報告書の取りまとめは4月頃の見込みとなっている。
 規制委員会では、IRRSのレビューにより明らかになった課題を計30項目に整理し、そのうち、27項目については既存の体制で年内の対応方針を取りまとめに向けて検討を開始し、検査制度の改善など、3項目については4月より特別な体制で検討に入るなど、最終報告書の受理を待たずに対応することとしている。