日ウクライナ首脳会談 福島・チェルノブイリ協力に意欲
訪日中のP.ポロシェンコ・ウクライナ大統領は6日、安倍晋三首相と会談し、その後共同記者会見を行った。
安倍総理は、ポロシェンコ大統領の関心が高いエネルギー分野で協力が着実に進展していることを歓迎した。また、本年が福島第一原子力発電所事故から5年、チェルノブイリ原子力発電所事故から30年という節目の年であることに触れ、第4回原子力発電所事故後協力合同委員会の年内開催を含め、福島・チェルノブイリ協力を更に推進していきたいと述べた。さらに、チェルノブイリ原子力発電所の使用済み燃料の中間貯蔵施設建設は極めて重要であるとして、今回日本が新たに決定した約350万ユーロの追加拠出について伝えた。
ポロシェンコ大統領は、経済・貿易、原子力安全、人的交流等の幅広い分野で日本との関係強化に意欲を示し、日本とのインフラ協力やエネルギー協力の一層の進展に期待するとした。また、外交関係25周年を機に2017年を「ウクライナにおける日本年」と位置づけたいとし、チェルノブイリ支援の分野でも日本との連携強化に前向きな姿勢を見せた。