京大炉と近大炉の新規制基準適合性 原子力委員会に諮問
原子力委員会は4月18日の会合で、原子力規制委員会より諮問された京都大学原子炉実験所と近畿大学原子力研究所の新規制基準への適合性について審議した。
申請について規制委員会は、試験研究用等原子炉の使用目的(原子炉の核特性等に関する基礎研究、開発研究および教育訓練)を変更するものではなく、使用済み燃料は、国内の他の事業者または我が国と原子力の平和利用に関する協力協定を締結している国に引き渡すまで当該原子炉施設の燃料室に保管する方針としていることから、試験研究用等原子炉が平和目的以外に利用されるおそれがないと認めている。
阿部信泰委員は各炉の警備体制について、各炉とも警備員が配置されていることを確認した。中西友子委員は近大炉近隣の森林火災予防について質問し、延焼防止エリアを設けて管理されているとの説明を受けた。本件については4月26日の原子力委員会で引き続き議論する。
規制委員会は4月13日、両施設について研究炉では初めて新規制基準に適合しているとする審査書案を取りまとめており、それぞれ原子力委員会と文部科学省の同意を得て、原子炉設置変更許可となる運びだ。