規制委、志賀1号機原子炉下に「活断層」との有識者会合評価書を受理
原子力規制委員会は4月27日、北陸電力志賀原子力発電所の断層評価を行う有識者会合の取りまとめた評価書を確認した。評価書では、敷地内の「S-1」断層のうち、1号機原子炉建屋の下を通る箇所について、後期更新世(約12~13万年前)以降に活動したと解釈するのが合理的などとしている。規制委は、北陸電力より志賀2号機に係る新規制基準適合性審査の申請を受けており、評価結果は「重要な知見の一つ」として、今後の審査の参考とする。
一方、北陸電力は、今回の評価結果報告について、「当社から説明する機会が十分にない中で取りまとめられた」との非難とともに、今後の審査の中で、追加調査により得られた新たな地質データを丁寧に説明するなど、適切に対応していくことで、「将来活動する可能性のある断層等ではない」との判断が得られるとのコメントを発表した。