東芝エネルギーシステムソリューション社 原子力事業注力をアピール

2016年7月7日

 東芝は7月6日、2016年度カンパニー別IR説明会を行った。
 ダニー・ロデリック東芝エネルギーシステムソリューション社社長兼ウェスチングハウス(WH)社会長は、エネルギーシステムソリューション社の事業計画について、原子力へ最注力し、全事業で利益を創出していくと明言。グローバルに事業を拡大し、サービス・燃料の他社炉への拡販、廃炉ビジネスのグローバル展開、AP1000新設プラントの拡販を図ることを重点施策に挙げた。WH社については、2015年に過去最高益を更新したことを報告。サービス・燃料事業での他社炉拡販とWECTEC(WH子会社)による建設ポーションの拡大で、更なる成長と利益拡大を目指すとして、2017年度には480億円、2018年度には670億円の暫定目標を掲げた。また、全世界で400基以上の原子力発電所新設計画があることに触れ、45基以上の受注を目指すと強調した。WH社の受注計画では65基としているが、のれん減損テストの結果、評価を保守的に見積もった基数だとしている。減損テストは米国会計基準に則ってWH社グループおよび東芝連結ベースでそれぞれ年次で実施しており、対象となるのれんを含む事業の公正価値と当該事業の帳場価格とを比較し、のれんの公正価値とのれんの帳簿価格との差額を減損損失として認識する。