福島大学環境放射能研究所とIAEAが研究協力協定を締結
福島大学の環境放射能研究所は、IAEAの環境研究所(モナコ)と環境分野の研究協力に関する協定を締結した。福島第一原子力発電所事故後の活動によって得られる知見・経験を、次世代の安全・安心な社会構築に役立たせる視点から、IAEAが持つ環境放射能研究についての資源を活用するとともに、福島におけるIAEAの研究をサポートし、研究成果を国際機関の活動に資することを目指す。同学が8月3日に行った月例記者会見で報告されたもの。
協定により実施される主な活動内容は、(1)特に水環境・海洋環境に焦点を当てた環境モニタリング方針とサンプリング技術の開発・応用、(2)高度な品質保証プログラムの実施(陸上・海洋起源の標準物質作成など)、(3)海洋環境における放射生態学研究、(4)福島地域を事例とする放射性核種の影響を受けた陸域環境の環境修復と環境マネジメントの支援――となっている。