原子力発電基盤訓練コース開催 東海村や敦賀市などの視察含めた6週間
原子力人材育成ネットワーク等と国際原子力機関(IAEA)が共催する「原子力発電基盤訓練コース」の開講式が10月31日、日本原子力発電東海総合研修センターで開催された。同コースは、原子力発電の新規導入を計画している国の若手人材が原子力発電技術の基礎と原子力発電プログラムを進める上で必要となる基盤整備に関する実務的な知識を取得することを目的として、10月31日から12月9日までの6週間、茨城県東海村、福井県敦賀市、東京で開催される。政策推進機関、規制機関、将来の発電事業者、教育・研究機関の技術畑の人材など11か国から14名が参加している。
高橋明男日本原子力産業協会理事長は開講式で、原子力分野で豊富な経験と高度な専門知識を持つ講師陣や訪問先の原子力施設などから多くを学んでほしいと語った。また、福島第一原子力発電所事故から得られた教訓を反映して安全性を高め、核不拡散性を一層強化した原子力技術を導入しようとする国に対して協力していくつもりと述べた。