デジタルハリウッド大学が若者視点で地層処分について考える「Web CM」を制作
先端メディアのクリエイターを養成するデジタルハリウッド大学は、原子力発電環境整備機構(NUMO)の協力のもと、高レベル放射性廃棄物の地層処分について、若い世代の啓発を目的とする「Web CM」を制作し、12月2日より公開している。
地球規模の問題についてデジタルコンテンツを通じて考えさせる同学の映像プロジェクト「デジタルハリウッド・アースプロジェクト」の一環として、今回の「Web CM」は学生たちが、まず地層処分問題について正しく理解し、企画段階から取り組み制作したもので、若い世代に関心を持たせ「知るきっかけ」を喚起するよう、導入部分では渋谷をロケ地に選ぶなど、工夫を凝らしている。地層処分に関する取組が先行するフィンランドでは、「なぜ世界で初めて地層処分場の建設を決定できたのか?」、「地域住民の反応は?」、「若者たちはこの問題をどのようにとらえているのか?」、こうした疑問に対する手がかりを探るべく、現役大学生が同国を取材したレポートを紹介し、議論のきっかけを与えている。
制作に当たった学生は、「若者の関心を獲得できていない重要な課題をどのように伝えるかを考え映像を制作できたことは貴重な体験となった」などと感想を述べている。
また、NUMOでは、「従来にはない若者視点の斬新なアイデアが盛り込まれており反響がとても楽しみ」などと、大いに期待を寄せている。
「Web CM」は、産経デジタルが運営する特設ページで見ることができる。