玄海3、4号が新規制基準をクリア、規制委への申請から3年半
原子力規制委員会は1月18日、九州電力玄海原子力発電所3、4号機が新規制基準に適合しているとする審査書を正式決定した。本件について、同委は11月9日に審査書案を取りまとめ、原子力委員会と経済産業省への意見照会、および一般からの意見公募を行っていた。九州電力は、両機の早期再稼働を目指し、新規制基準施行から間もない2013年7月12日に、その適合性に係る審査を規制委員会に申請した後、およそ3年半を要し、このほど原子炉設置変更許可取得に至った。
新規制基準をクリアしたプラントは、これで計10基となったが、これまで「合格」となった中で、玄海3、4号機はいずれも118万kWで最も出力が大きく、4号機は1997年7月運転開始で最も新しい。また、3号機では2009年よりプルサーマル発電を行っている。
玄海3、4号機は、それぞれ2010年12月、2011年12月より停止しており、九州電力では、長期停止後の安全・安定運転に万全を期すよう、既に通常運転に復帰している川内原子力発電所の経験を活かした設備の総点検に努めているほか、使用済み燃料貯蔵能力の増強も計画しているところだ。