大飯3、4号が新規制基準に「合格」、これで計12基に
原子力規制委員会は5月24日、関西電力大飯発電所3、4号機が新規制基準に「合格」とする審査書を正式決定した。本件については、2月22日に審査書案が取りまとめられ、意見募集が行われていた。これで新規制基準をクリアしたプラントは計12基となり、関西電力では、美浜3号機、高浜1~4号機と合わせ計7基。同社では、「立地地域の皆様のご理解を賜りながら、早期の再稼働に全力で取り組んでいく」としている。
大飯3、4号機は、既に再稼働している高浜3、4号機とともに、新規制基準施行直後の2013年7月に審査が申請されたが、地震動評価などを巡り審査は難航し、前規制委員長代理で地震・津波対策を担当していた島﨑邦彦氏からの意見聴取も行われた。
なお、大飯3、4号機は、新規制基準施行前の2012年6月、関西圏の夏季電力需給ひっ迫の可能性などから、当時の野田政権のもと、「安全性」と「必要性」に基づき「再起動すべき」との判断が示され、同年7月~2013年9月に発電を行ったことがある。