玄海3号、大飯3、4号が再稼働に向け使用前検査へ
九州電力は8月28日、原子力規制委員会に、玄海原子力発電所3号機の新規制基準への適合性確認に係わる使用前検査申請を行った。玄海3、4号機は、新規制基準への適合性を確認する審査を経て、1月に原子炉設置変更許可を取得、そのうち、3号機が8月25日に工事計画認可となった。これを受け同社では、実際の安全対策設備が工事計画認可の通りであることを確認する3号機使用前検査について、2018年1月に定格出力運転入り、2月に最終段階となる総合的な性能確認検査に合格し、通常運転に復帰する工程を見込み申請を行った。玄海3号機は、2010年12月より定期検査に伴い停止しており、九州電力では、同機のおよそ7年ぶりの再開を目指し、安全確認に万全を期すとともに、地域とのコミュニケーションに努めていくとしている。
また、関西電力も同日、規制委員会に、大飯発電所3、4号機の新規制基準への適合性確認に係わる使用前検査申請を行っている。同社の工程によると、大飯3、4号機の通常運転復帰は、それぞれ2018年2月、4月が見込まれている。両機はいずれも、新規制基準への適合性を確認する審査で、5月に原子炉設置変更許可を取得、8月25日に工事計画認可となった。
玄海3号機、大飯3、4号機はいずれも電気出力118万kWで、これまでに新規制基準をクリアして再稼働した計5基の原子力発電プラント(関西電力高浜3、4号機、四国電力伊方3号機、九州電力川内1、2号機)の電気出力を上回っている。
なお、玄海原子力発電所では9月3、4日に、原子力災害特別措置法に基づく総合防災訓練が行われる。