福島高専と東日本国際大学他が連携協定、「福島イノベーション・コースト構想」推進へ
福島工業高等専門学校と東日本国際大学・いわき短期大学(学校法人昌平黌)はこのほど、被災地域の復興、福島・浜通り地域の産業創成を目指す「福島イノベーション・コースト構想」の推進に共同で取り組んでいくための連携協定を締結し、1月11日に締結式を行った(=写真、©昌平黌)。この連携協定に基づき、「福島・浜通り地域に『サスティナブル(持続可能)社会』を実現する」というビジョンのもと、人材育成・人材交流・研究協力などの事業が実施される。
具体的には、福島高専による国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を目指す国際的研修「グリーンプログラム」、東日本国際大学による「心のレジリエンスプログラム」への協力や、広野町復興の共同事業などを進めていく。米国の公益団体との連携協定により実施されている「グリーンプログラム」は、世界各地で環境をメインテーマにした研修を企画・実施しており、2017年に初めて日本開催として、福島高専で行われた。
協定締結式は東日本国際大学(いわき市)で執り行われ、昌平黌の緑川浩司理事長は、「文系と理系の教育機関の相互交流を通して、文理融合の新しい人材を輩出したい。福島高専との連携をさらに深めて地域社会に貢献していきたい」と挨拶。また、福島高専の中村隆行校長は、「福島イノベーション・コースト構想には人材育成が必須の要件だ。両校の協力関係を強め、本日の協定を機に社会の広い要請に応える人材の育成にさらに尽力したい」と述べた。
福島高専は、復興支援関連で、これまで日本原子力研究開発機構、福島県商工会連合会などとも協定を結んでいる。