川内1号機が新規制基準クリア後2度目の定検入り、2017年の設備利用率は106.7%

2018年1月30日

 九州電力川内原子力発電所1号機(=写真)は1月29日、定期検査に入った。約4か月間の停止期間中、各設備の検査に加え、燃料の取替えや保全工事などを実施し、盛夏の電力需要期前には戦列復帰となる見通しだ。原子力規制委員会による新規制基準適合性審査を経て再稼働後、同機が定検に入るのは2回目。同社では、今回の定検実施に当たり、「安全確保を最優先に検査や作業を一つ一つ丁寧に進め、今後の安全・安定運転に万全を期していく」としている。
 川内1号機は、2014年9月に同2号機とともに先陣を切って新規制基準をクリアした後、2015年8月に原子炉起動、同9月に通常運転に復帰後、順調に運転を続け、2016年10月に最初の定検に入った。その後、同12月に発電を再開し、2017年1月よりこれまで通常運転を続け、大過なく安全・安定運転の実績を積んできた。九州電力は、川内1号機について、新基準のもと定検終了後6か月以内の実施・届出が求められる安全性向上評価を2017年7月に規制委員会に提出している。
 2017年、川内1号機は年間を通じてフル稼働し、設備利用率は106.7%に達した。因みに、同機が近年、暦年を通じてフル稼働したのは2009年で、設備利用率は105.0%だった。