原子力機構「NSRR」が28日に運転再開、事故模擬実験などを通じ安全性向上に

NSRRによる設計基準事故を超える条件下での燃料挙動評価実験(文部科学省発表資料より引用)
「NSRR」は、原子炉暴走事故(反応度事故)を模擬したパルス運転(最大熱出力23,000MW)による燃料の破損挙動の研究で、これまで40年以上にわたり原子炉の安全確保に必要なデータを取得するなど、多くの実績を積んできた。今後、試験燃料棒を封入したカプセルや高速度カメラを用いた模擬実験による福島第一原子力発電所事故の解明や、運転実習による人材育成を通じ、さらなる原子力の安全性向上に貢献していく。なお、「NSRR」は、9月まで運転を行った後、耐震補強工事が実施される予定だ。