「もんじゅ」燃料体取り出しに向け模擬体による訓練が始まる
日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」で、炉心からの燃料体取り出しに向けた模擬訓練が6月19日に始まり、模擬燃料体10体を仮置場から新燃料貯蔵ラックへ移送する「搬入模擬訓練」が21日まで行われた。「もんじゅ」は3月末に原子力規制委員会より廃止措置計画の第1段階が認可されており、今後7月から2022年度までに燃料体取り出しを完了させ、第2段階のナトリウム機器の解体準備などにつなげていく。6月27日に規制委員会の安全監視チーム会合で原子力機構より説明があったもの。
模擬訓練は今後、模擬燃料体を新燃料貯蔵ラックから炉外燃料貯蔵槽へ移送する「移送模擬訓練」、炉外燃料貯蔵槽内の制御棒を洗浄・収納し燃料池に移送・貯蔵する「燃料処理貯蔵模擬訓練」が予定されている。
この他、年末を目処に完了させる二次系ナトリウムの抜き取りに向け、一時保管用のタンク(充てん容量22.5立方m×2個)が7月にも搬入される運びだ。