IFNECが日本で開催、原子力委員会で結果報告

2018年12月11日

IFNEC執行委員会に出席した参加国・機関の代表者ら(11月15日、東京・経産省にて)

 11月12~15日に日本で開かれた国際原子力エネルギーフレームワーク(IFNEC)の執行委員会(閣僚レベル会合)他、関連会合の開催結果が12月11日の原子力委員会定例会で報告された。
 IFNECは、米国の提唱で立ち上がった国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)が2010年に改組されたもので、現在34のメンバー国からなり(この他、オブザーバー国・国際機関も参画)、「原子力安全、核セキュリティ、核不拡散を確保しつつ、原子力エネルギーの平和的利用を促進するための互恵的なアプローチを目指す協力の場」とされている。
 毎年開かれるIFNEC執行委員会は、2018年、日本が議長国となり、メンバー国16か国、オブザーバー国5か国、国際機関4機関の参加のもと、日本からは、平井卓也内閣府科学技術担当大臣が歓迎挨拶に立ったほか、岡芳明原子力委員長による基調講演が行われた。
 11日の定例会で岡委員長は、基調講演で、世界のエネルギー・環境情勢、軽水炉技術開発の経緯について述べるとともに、日本で専門教育用に制作された原子力教科書などを紹介したことに触れた上、IFNECの国際間ネットワークとしての取組に期待感を示した。