福島第一、1号機使用済み燃料プールからの取り出しに向け水に浮く養生バッグ設置へ
東京電力は7月25日、福島第一原子力発電所廃炉の進捗状況を発表した。
7月4日に再開された3号機使用済み燃料プールからの燃料取り出しは、21日までに全燃料体566体のうち、28体の取り出しが完了。9月初旬からの次の燃料取り出しに向けて、24日より燃料取扱設備の点検に入っている。福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデントの小野明氏は、25日の記者会見で、3号機燃料取扱設備を巡りトラブルや疑義が相次いだことに関し、「4号機燃料取り出しの頃と異なり大熊町でも帰還が進みつつある。周辺住民の方々に不安を与えないことが第一」と、安全最優先に作業を進めていくことを改めて強調した。
なお、クレーンの吊り上げ高さ確保のため延期されていた1/2号機排気筒解体作業は、7月22日よりクレーンの最終動作確認を行っており、8月上旬にも開始される運びだ。