福島第一フランジ型タンク解体で「レーザー除染」本格運用、作業員の被ばく低減
東京電力は8月29日より、福島第一原子力発電所のフランジ型タンクの解体作業で、新技術「レーザー除染」の本格運用を開始する。〈「レーザー除染」によるフランジタンク解体作業の動画は こちら 〉
フランジ型タンクの解体作業で、「レーザー除染」は、機器の構造上、主にタンク側面に用いることとしているが、従来の工法時と同様、解体前にダスト濃度測定を実施するなど、安全を最優先に作業を進める。
東京電力では、大成建設と東洋ユニオンとの共同開発による本工法について、「国内の実際の廃炉作業等において、比較的高い放射線量かつ広範囲の汚染に対する除染工法としてレーザー照射を適用するのは国内初」などと、大型機器による作業の効率化を期待している。
福島第一原子力発電所の汚染水対策で、ボルト締めタイプのフランジ型タンクや横置きタンクは、漏えいリスクを伴うことから、信頼性の高い溶接型タンクへの置き換えが進められている。