福島県知事が10月にドイツ他訪問、医療関連企業の進出促進や県産品PRへ
福島県の内堀雅雄知事は9月9日の記者会見で、10月6~12日にかけて、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW州)とハンブルク州、スペインのバスク州を訪問すると発表した。
NRW州はドイツを代表する電力会社であるE.ON社とRWE社が立地しており、福島県と同州とはこれまでも再生可能エネルギー分野で覚書を締結し連携関係を築いてきた。今回の訪問で知事は、医療分野における展示会の相互開催も含め、これまでの経済交流をさらに深めていくよう覚書を更新することとしており、県内企業の海外進出促進に向け「しっかり後押ししていきたい」と、意欲を見せている。また、各訪問先では、各州トップとの会談の他、セミナーやレセプションを通じ、福島県の復興に向けた取組や食の魅力などを積極的に発信する考えだ。
内堀知事は2019年に入って、1月の香港訪問、7月の「サマーダボス」(中国・大連市)出席など、県産品・観光のPRに向けた海外トップセールスを積極的に行っており、今回の欧州訪問に際しても、「世界の方々に、『福島の時計の針は止まっていない』、一方で『震災から8年余り経っても難しい課題を抱えている』という、『光と影』の両面を伝えることが重要」と強調した。