もうひとつ先の私たちへ。-14川内村のいま 共に創ろう 強く優しい新生かわうちの未来 川内村。
川内村は、2012年1月の村長による帰村宣言を受けて帰還が開始され、2016年6月には萩・貝ノ坂地区の避難指示解除により、村内から避難指示区域は全てなくなりました。2017年12月1日現在、全村民の約8割である2,197名929世帯が村内で生活しています。
これまで村内では、様々な取り組みが積極的に進められてきました。2017年度は「第5次川内村総合計画」の策定が予定されており、交流人口の拡大や定住者の増加を目標に、村の将来を見据えた更なる取り組みを目指しています。
村の基幹産業である農林畜産業への取り組みにも力を入れつつ、「復興」から「新たな村づくり」の段階へ向け、村の創生を進めていくこととしています。
ぶどう畑
大平地区の標高約750メートルの元牧草地(約3
ヘクタール)では、「川内村産ワイン」の出荷を目
指して、ぶどうの栽培が
進められています。村と商工会とで設立した「かわうちワイン推進協議会」が主体となって、質のよいワインを生産することを核とした地域の文化づくり、関連産業の振興、人材交流を進めて持続可能な地域振興を目指す「ワインの里」づくりに取り組んでいます。畑の隣には醸造施設も建設される予定です。
YO-TASHI
(ヨータシ)
2016年3月にオープンした複合商業施設です。生鮮食品等も扱うコンビニエンスストア、クリーニング取次店、医薬品販売店、飲食店が営業しています。訪れた人が気軽に利用することができるコミュニティスペース「ふれあい広場」も併設されています。
コドモエナジー
光を吸収して蓄えて暗くなると自然発光する蓄光建材「ルナウェア」を製造する大阪の会社です。「ルナウェア」を量産するための工場を村内に建設し、2014年6月から稼働しています。地元の方7名も働いています。
Cafe Amazon
(カフェ・アメィゾン)
2016年11月、国道399号線沿いの村の中心部にタイのコーヒーチェーン店の日本1号店としてオープンしました。産業や雇用の創出だけでなく、様々な復興プロジェクトに取り組む「コドモエナジー」が運営しています。
野菜工場
KiMiDoRi
2013年4月、最新鋭の設備と最先端の技術を備えた完全密封型の野菜栽培工場がオープンしました。人工光型を利用した水耕栽培による徹底した衛生・品質管理体制のもと、無農薬で高品質な野菜を、季節を問わず栽培することができます。
photo & text: 加藤芽久美