08年度の電力CO2排出原単位 前年度比17・7%減に

2009年9月24日

 電気事業連合会は11日、08年度の排出原単位実績が対前年度比17.7%減の0.373kg―CO2/kWhだったと発表した。排出原単位は、使用電力量当たりのCO2排出量を示す電力業界の排出量指標で、電事連では、これに基づき毎年、フォローアップを行っている。対90年度比では10.6%減。
 排出原単位が減少した主な理由としては、震災に伴う東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の全基停止の影響により、原子力の設備利用率が停滞したものの、景気後退による電力需要の減少と、電力業界全体で約6400万トン―CO2の京都メカニズムクレジットの反映が数値を引き下げたとしている。このクレジット利用でほぼ、柏崎刈羽の停止に伴う排出量増をカバーする格好となっており、ちなみに、クレジット反映前の排出原単位は、0.444kg―CO2/kWhとなる。