玄海3号、MOX燃料装荷 国内初の本格プルサーマル発電開始へ

2009年10月28日

 九州電力は18日、定期検査中の玄海原子力発電所3号機(PWR、118万kW)へのMOX燃料装荷を完了した(=写真、九州電力提供)。8月30日から実施中の定検に際し、今月15日より作業を行っていたもの。同機は、来月上旬より調整運転に入る見込みで、これにより、国内での本格的なプルサーマル発電がいよいよスタートすることとなる。
 同社は、04年4月、玄海3号機でのプルサーマル実施を決定、翌5月にはMOX燃料使用に関する国への原子炉設置変更許可申請と、安全協定に基づく佐賀県、玄海町への事前了解願いを提出した。以降、05年9月には国の許可、06年3月には自治体からの事前了解を得て、同9月に三菱重工とMOX燃料供給契約を締結、燃料の製造はフランス・メロックス工場が行った。

玄海3号、MOX燃料装荷 国内初の本格プルサーマル発電開始へ