文科省、国際的リーダーシップに向け 原子力人材育成強化へ

2010年1月27日

 文部科学省は来年度より、「国際原子力人材育成イニシアティブ」を立ち上げ、産学官連携による総合的な原子力人材育成体制を構築するとともに、海外からの人材受入の拡大も図るなど、「原子力専門人材育成」で国際的なリーダーシップを発揮させる。本施策予算として3.6億円が計上。
 国内では原子力専門人材が不足し、新規原子力導入国からも人材育成の要請が増す一方で、大学等における原子力施設の閉鎖などから、国全体としての人材育成体制が不十分となっている。このような状況を踏まえ、新たに立ち上げる「イニシアティブ」では、産学官による総合的な連携体制の整備、産学協働によるカリキュラム等の開発、原子力施設の共用促進、海外からの人材受入体制整備・協力の枠組作りを通じ、質の高い原子力専門人材育成を目指す。