島根1、2号機に厳しい評定 保安院・総合評価 保守管理不備を重くとらえ

2010年7月19日

原子力安全・保安院は9日、国内原子力発電所について試行的に開始した保安活動総合評価で、中国電力島根発電所1、2号機(=写真)を、5段階で最も厳しいレベル「許容できない課題が見出された」と評価した。両機において発覚した保守管理不備問題を重くとらえ、評価に反映した。


保安院は、新検査制度施行の一環として6月、原子力発電所各号機ごとに、09年度保安活動状況を5段階にランク付けした総合評価結果を発表したが、保守管理不備に伴う処分措置がかかっていた島根1、2号機については、評価保留となっていた。今回の評価結果は、優良な順に、「課題が見出されなかった」が10基、「軽微な課題が見出された」が19基、「課題が見出された」が2基、「重要な課題が見出された」が21基で、最も劣る「許容できない課題が見出された」は島根1、2号機の2基のみ。

島根1、2号機に厳しい評定 保安院・総合評価 保守管理不備を重くとらえ